2020年5月14日木曜日

「新しい生活様式」

政府はコロナ禍における「新しい生活様式」を国民に求めている。
老後の無理のない文化活動として合唱を楽しんできた身には何とも嬉しくない報告がアメリカのCDC(防疫センター)から出ている。


point
・僅か2時間半の合唱練習で参加者のほとんどが新型コロナウイルスの   
 攻撃に晒された
・5人に1人は超拡散能力を持つ可能性がある
・咳があるかないかを感染の指標にするのは危険。

詳細は下記のURLで。
https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/05/fe29bcde20a52024d4f891530524c0a3.png





ほぼ合唱中心に回ってきた退職後の生活が今年の三月以来一変してしまった。まだ3ヶ月たらずなのに、長く感じられるのはこれまで経験したことがない事態であるだけでなく、先の見通しがないせいでもあろう。所属する合唱団では今年五月に予定していた演奏会を一年延期したが、それとて確実に開催できるかわからない。
政府が求める「新しい生活様式」は勿論感染防止のためのものであるが、個人としてはこれまでの生活スタイルを、勤務のあり方だけでなく、趣味も含めて生活全般の見直しを迫るものだ。
政府は視野に入れているかどうかわからぬが、この度の新型コロナウイルスによるパンデミックは仮に一二年で終息するとしても、また別のウイルスや細菌によるパンデミックを考えると、「新しい生活様式」を常態的なものとすべきかもしれない。なぜなら今世紀に入ってからでも三度のコロナウイルスや新型インフルエンザによるパンデミックがあいついだ。さらには今後より危険性の高い感染症に襲われないという保証はない。気候変動も新たな感染症を惹起するという指摘もある。
常に感染症を意識した生活スタイルを作ることは、果たしてできるのだろうか。

先のアメリカ防疫センターの報告は合唱団におけるクラスター感染であるが、前に述べたようにこれは舞台芸術全般に当てはまることだ。芸術のあり方そのものが問われている。






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