2020年5月9日土曜日

コロナ禍の中の合唱

最後のブログ投稿から3年経った。この間、老後としては少し忙しかったこと、心疾患治療、転居と、ブログを投稿する気持ちの余裕がかけていた。
今後はあまり間をおかずに投稿したいものだと考えている。

今後もブログ名「合唱雑記」にとらわれず、自由なテーマで話題を提供するつもりである。

さて、先ずは合唱の方だが、ご多分に漏れず今年(2020年)二月に始まった新型コロナウイルス感染症の大流行により、岐阜県の合唱団員に感染が広まったことにみられるように、密閉、密集、密接、いわゆる三密にぴたり当てはまる合唱活動は、日本全体どころか世界的流行(パンデミック)となった三月以降は、世界中で活動が停止してしまった。
活動停止して二ヶ月半、合唱仲間から聞こえてくるのは早く皆と一緒に歌いたいとの声ばかり。一方、合唱団員の中には歌どころじゃないという人もおられるだろう。これだけ経済活動も停止すれば収入が激減する人、職を失う人もいるだろう。早く歌いたいと思える人は幸せの部類だ。

合唱は本質的に三密無しには成り立たないアンサンブル芸術であるが、三密を避け、サイバー空間でオンライン合唱が出来まいか。そんな試みが今各地でなされている。
その先鞭を付けたのはたぶん東京混声合唱団だろう。KDDIの協力で作ったという動画がYouTubeにアップされている。これに触発されたのかどうか解らぬが、似たような動画が結構多く見られるようになった。海外でも同様だ。
しかし、同じ複製芸術としてもライブ録画とは出来が雲泥の違いに見える。やはり同じ空間で息づかい、眼差し、空気感を感じながら成り立つアンサンブルは、仮想空間では所詮無理なのだ。

コロナ禍の中、フリーランスで働くこのジャンルの人たちも大幅な収入減となってしまった。欧米に較べ、芸術活動への公費支出が乏しく、寄付文化のない日本では芸術文化の衰退につながりかねないこの度の困難に、政府は有効な手立てをするのだろうか。所属する合唱団でも指揮者、ピアニストへの手当をどうするかが今後の課題となっている。

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